個性的なビル

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日本（特に東京、大阪などの都市部）も香港も、高層ビルが町の印象を作っている
ようなものです。

しかし、その「高層ビルの町」にも個性があり、例えば東京と香港では、
ビルのデザインそのものが違うことで、かなり全体の印象も違ってきている
ような気がしました。

香港で一番高いビルは、2010年に完成した環球貿易広場で、高さ484メートル、
118階建てになっています。

日本では、現時点で一番高い建物は、東京タワーの333メートルですが、
これはあくまで塔の高さであり、ビルではありません。

香港の貿易広場は、ほぼ直線的な造りをしていますが、間近でビル群を見た時に、
香港には外観が個性的なビルが多いな、という印象を持ちました。

私は、高層ビル建築への情熱は、アジア勢がズバ抜けていると思っているのですが、
日本の場合、耐震構造が何より大事なことであり、デザイン性は二の次です。

香港では、日本の「耐震性ありきの建物」という概念とは違い、
「デザイン性ありきの建物」という概念で建築物を造っても、ある程度は大丈夫、
という気がします。

日本と香港は、恐らくその点が一番違うのだと思います。

地震のある国の人間からすると、耐震性をさほど重視せずにデザイン性を
追求できるとはなんとも羨ましい限りです。

香港に行って、高層ビルを一同に見るのもいいのですが、ひとつひとつのビルの
形に注目しながら見てみると、もっと楽しめるような気がします。

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